バイプレーンがアブレーションやCTO症例の治療で有利な理由

いつも勉強させていただいております。

バイプレーンを用いると、
アブレーションおよびCTOの治療に有利だと、お聞きしました。
大変お恥ずかしい限りですが、その理由の検討がつきません。
基本的なことで申し訳ないのですが、ご教授願えますでしょうか?

匿名 Level 3 2014年6月21日 の質問 / カテゴリ: 2:PCI.
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バイプレーンが、
アブレーション及びCTO治療に有利な理由ですが、
大きく分けて

①撮影時間が短縮される
②造影剤の量が少なくてすむ
③アブカテの先端もしくはガイドワイヤーの先端の位置を正確に把握できる

以上の3つあります。

まず、①の撮影時間の短縮についてご説明します。
ご存知のとおりバイプレーンだと2方向から同時に撮影できます。
これによりシングルでは2回撮影しなければならないところが
1回で撮影できるので、単純に撮影時間が半分で済みます。

次に、②の造影剤の量が少なくすむ点は
先ほどの①と似た理由で
シングルだと2回使用して撮影するところが
バイプレーンだと1回で済むので、撮影時の造影剤量が単純に半分で済みます。

特にCTO病変の治療では対側造影を行ったり
テストショット(本番造影の前の試し打ち)を多く行うことから
使用する造影剤の量が通常の病変治療に比べ格段に多くなります。
ですので、造影剤の量が半分に済むというメリットが
患者さんの負担を大きく軽減することになります。

最後に③のアブカテの先端もしくは
ガイドワイヤーの先端の位置を正確に把握できるという点ですが、

アブレーションを行う際は合併症を起こさないためにも
アブカテの先端が心臓の何処の位置にあるか正確に把握する必要があります。
そのためには、シングルで1方向から見るだけでは不十分で
バイプレーンを用いて2方向から見ることが必須となります。
そういった理由からアブレーションでは必ずバイプレーンを使用します。

また、CTO病変でも同様のことが言えます。
CTO病変治療では、病変部にガイドワイヤーを通すとき
先端が病変を通過せず誤って偽腔(血管内膜と中膜の間)を通過してしまうことあり
ます。
この時、バイプレーンで2方向から同時に見ていれば
偽腔を通過していることを見破り易いのですが
シングルで1方向からしか見ていない場合だと
偽腔を通過していることを見逃してしまう可能性が高くなります。

これらの理由から、アブレーションやCTO病変では
バイプレーンを用いて安全かつ短時間に手技を行っていきます。

心カテ隊長 Level 4 2014年6月21日に回答しました
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