同時圧と引き抜き圧の違いについて
先日閉塞性肥大型心筋症の患者にPTSMAを行った際にAoとLVの同時圧を測定しました。
preと比べてpostで20ほどLV圧が下がったのですが、その時点でもAoとLVの圧格差は20〜30程度ありました。
その後Lv→Aoの引き抜き圧を測定したところ医師が「これはASの影響だね」とコメントし、手技を終了しました。
同時圧も引き抜き圧も圧格差を見ていると解釈していたため、引き抜き圧でわかって同時圧でわからないものが何なのか、そしてなぜ引き抜き圧でASだと評価出来たのかがわかりませんでした。
その後先輩に尋ねたところ、同時圧は2つのカテを用いているため、zero点のズレなどが生じる可能性もあるが、引き抜き圧は一本のカテで行っているためより詳細な数値が測れると回答を得ました。
その時は納得したのですが、同時圧でも引き抜き圧でも圧格差があるにも関わらず、引き抜き圧を見た瞬間に「この圧格差は閉塞性肥大型心筋症によるものではなくASによるものだ」と医師が判断できた理由が未だにわかりません。
SHDに明るい方がいらしたらぜひ教えていただけると幸いです。